カナダの辺境で永住権を取った人のブログ

京都出身アラサー男子がカナダの辺境で永住権を取るまで頑張る日記

7年も海外に暮らしていると色々ある(後編)

・ゆるい仕事環境に慣れていく編

 カナダに来てから日系の企業でもカナダ系の企業でも働きましたが、どの企業もリラックスした雰囲気があり、働きやすかったです。でもこのゆるい雰囲気をどう捉えるかは人によります。日本人の同僚と話していて印象的だったのは「私は日本の緊張感のある職場のほうがいい。ここよりも日本に居た方が成長できる」という言葉。たしかにその職場では仕事中に同僚の新婚旅行の写真をみんなでわいわいしながら見ていたのでそう思うのも仕方ないかもしれません。

個人的にはスキルアップは自分次第だと思うので、ストレスフリーな職場に当たる可能性が高いであろうカナダでこれからも働きたいと思います。

 

・銃を突きつけられる編

オーストラリアのアデレードという街に居たときの話で、仕事終わりに暗い住宅街を歩いて家に帰っていました。

すると恐らく18歳前後の白人3人とすれ違い、その内の一人に「家に電話したいからケータイを貸してくれないか」と聞かれました。そのとき僕のケータイはたまたま電源が切れており、「ごめんね、今電源が無くて。」とケータイを見せた瞬間、ケータイを奪われ、こめかみを固いもので殴られました。一瞬何が起こったのか分からず前を見ると彼が銃を構えており、持ち物を置いていけと言われました。

あ、この銃で殴られたのか・・今カツアゲされてるんだな・・と理解し、従うべきか、逃げるべきか、戦うべきか、どうしようか、、と一瞬思いましたが、結局相手が持っていたケータイを奪い返して、突き飛ばして即全速で逃げました。2ブロックぐらい全速で逃げて振り返ると相手は追ってきておらず、そのまま歩いて家に帰るとルームメイトに驚かれるくらい頭から血が出てシャツまで血が垂れていたんですが、被害はこれだけで済みました。(結局縫わずに済むぐらいの傷でした。)

改めて考えてみると死んでてもおかしくないですね。まず夜道で話しかけられて相手するべきじゃないし、ケータイ渡すべきじゃないし、自分に銃を向けている相手に立ち向かうべきじゃないし。危機感が足りてなかったと思います。

 

最後が暗い話になりましたが、貴重な思い出が出来たと前向きに捉えています。海外で夜道を一人で歩いていたら銃を突きつけられる可能性があると身をもって体感していますので、自分や身近な人の身を案じることが多くなりました。これを読んで頂いている方も夜道には気をつけて下さいね!

 

 

7年も海外に暮らしていると色々ある(前編)

僕はトロントに2年、バンクーバーに2年半、オーストラリアに1年、ユーコンに1年半と、合計7年間海外に住んでいます。日本で経験していなかった様々な経験をし、色んな人と出会い、物凄く充実した7年間でした。

 

充実していた一面、危ない目には何回も遭いましたし、精神的に追い詰められたこともあります。なので今回は色々な7年間で経験した思い出深いことを書きます。長くなりますので2回に分けます。

 

・価値観の違いに振り回される編

 トロントに居た頃はブラジルやメキシコなど南米出身の友人が多く、色々とカルチャーショックを受けました。

・ BBQパーティーに参加したら大多数の人がドラッグを使い出す

・「今からパーティーしようか」の一時間後には人が集まりすぐパーティーが始まる

・一時間ぐらいの遅刻は何とも思ってない様子(学校の試験にも普通に遅れてくる)

 

などなど、日本人の視点から見ると素行が悪すぎるんですが、彼らの多少ハメを外してようがルールを守ってなかろうが人生楽しもうぜ!という姿勢は好きでしたし、僕が落ち込んでるときに彼らに助けてもらうこともありました。価値観が違う人たちと知り合えるのも多民族国家のカナダのいいところです。

7年間で25カ国ほどの人々と知り合い様々な経験をすることで、日本人としての価値観や習慣をある程度俯瞰的に見ることが出来るようになってきたと思います。厚かましいかもしれませんが個人的に日本人に生まれてよかったと思える点は、高いレベルのマナーやモラルが社会生活の中で自然に身についていると思える点です。

 

 

・トーストマスター編

トロントではカレッジのpost graduate(大学院)を卒業したのですが、勉強面では人生で一番きつかったです。半端無い量のテキストを読まないと授業に着いていけないし、周りはエリートばっかり。(ハーバード卒の人とかがクラスメイトだった)。そして海外の大学では授業中に自分の意見を求められることが多いので、スピーキング力も試されます。系列企業(日本独自の形態らしい)の説明をしたり、真珠湾攻撃や死刑制度などデリケートなトピックも遠慮なく飛んできます。もともと人見知りなので人前で話すのは苦手で困っていると、そこで教授がおすすめしてくれたのが「トーストマスタークラブ」

 

トースト・・?パン・・?とか思っていると、説明を聞くにスピーチ力やコミュニケーション力を磨く場で、カレッジ内にクラブがあるから行ってみなよ!とのこと。行ってみると、何故か流れで僕がそのクラブの役職に立候補することになり、僕が信頼に足る人間なのかを説明するスピーチをすることに。準備期間は1分しかくれない。その時は

「カナダにはMade in Japanの物が溢れている。それはMade in Japanは信頼されているからだ。そして僕もMade in Japanだ。なので僕も信頼できる!」みたいな三段論法で乗り切りました(?) 

トーストマスタークラブは世界中にあるらしく、初心者にも優しいのでスピーキング力を伸ばしたい人にはおすすめします。僕が在籍していたのはわずかな間でしたが、短時間で端的に話をまとめる力は多少向上したのではないかと思います。

 

・人見知りが外国人と仲良くなろうとする編

当時のクラスメイトは日本(僕だけ)、韓国、中国、インド、ウクライナ、ロシア、ポーランド、オーストリア、カナダ、アメリカ、トルコ、コロンビア、ベネズエラ、ブラジル、メキシコと15ヶ国と国際色豊か。何を話せばいいんだろうという人が多かったですが、日本の文化をきっかけに話始めるようになったことが何回かありました。

例えばオーストリア人と仲良くなったきっかけは日本で人気があったPrideという格闘技団体がお互い大好きだったからで、「ドンフライvs高山はEPICだな」「Mirco vs Fedorは何ヶ月も待った」みたいな格闘技トークをヨーロッパの人と話すとは思ってませんでした。 

あと子供の頃好きだった「ストリートファイターⅡ」というテレビゲームを同世代の男子はみんな知ってたり、南米の女性とジブリ作品やデスノートの話をしたり。そういった日本の文化をきっかけに打ち解けることが出来るのは嬉しかったです。

あとお酒の席で打ち解けるのは世界共通だと思いますし、恋愛の話もしてみればお互いがどういう人間なのかよく知れると思います。日本人と比べると外国人の方が初対面の相手との距離が違いと思うので、日本で友人が多い人はカナダでも周りの人と打ち解けるのは早いと思います。

運動不足アラサー、辺境で運動を始める

カナダに来て早いものでもう7年経つのですが、全然運動してませんでした。その結果どうなったかというと、疲れが取れません。

それでも8時間寝れば(前日にムリをしていなければ)体力は全快していたんですが、去年あたりからしっかり寝ても疲れが取れなくなる始末。さすがにまずいと感じたので運動を始めることにしました。

 

とはいえ外で運動するのは今の環境では難しいです。長時間外にいると凍傷の危険がありますし、地面も凍っています。更にムースもいます。ムースは基本的にはおとなしい動物ですが、親子連れの場合子供に近寄ると突進してくる恐れがあるそうです。

 

以前のブログに載せたこの写真、

 

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睨まれてるので結構危なかったらしいと地元の人から叱られた場面です。奥の小さいほうのムースが子供なので、親子連れムースを見かけたら近付かないようにしましょう。

 

今行っているのは

・踏み台昇降運動

・ダンベルと自重での筋トレ

 

の二つです。踏み台昇降で体力を、筋トレで筋力を付けて全体的な持久力を上げようという作戦です。

 

特に踏み台昇降運動はおすすめです。運動強度が低いというデメリットはありますが、何かをしながら(読書、インターネットなど)運動出来るので飽きないのがいいです。

 

半年後あたりに「そういえば体力付いてきたかもな」みたいに言えるのが目標なので、取り敢えず習慣にしたいと思います。