Fish Lake Trail 登山ガイド+遭難しかけて警察に救助してもらう話
以前のブログ記事で計画していた一つのFish Lake Trailにハイキングしてきました。
(以前の記事) 山登り計画中 - カナダの辺境で永住権を目指すブログ
ホワイトホースからの行き方は、
ダウンタウンからAlaska Highwayに乗る
→Fish Lake Roadの看板が見えたら曲がる
→たまに左折、右折できる場所があるがずっと直進
すると湖(Fish Lake)が見えるので、車を止め、ハイキング開始です。ドライブ時間は30分ほど。道はかなりガタガタです。
湖の先まで運転することも出来ますが、道が更に険しくなるので、普通の車ではパンク、脱線の恐れもあるのでやめておいたほうがいいでしょう。
(ハイキング開始地点)
40分ほど登ると景色が開け、山頂も見えてきます。
しかしここで致命的なミス。ちょっとルートを外れて写真を撮っていたことで、帰り道がどっちの方向なのか確信が持てなくなりました。
気付くと見渡す限り山と湖のみ。人の声も全くせず、風の音だけが響いています。少し移動し、恐らくここが登山ルートだろうなという道を見つけ、他の登山客を待つことにしました。
ケータイを見てみると、なんと電波は通じる様子。これで死ぬことはないかな・・と思いつつ、一時間待っても誰も来ません。ここは本当に登山ルートなんだろうか? 平日のお昼だったので誰も誘わず一人で来たり、万が一のため防寒具など揃えて来ないなど、登山を舐めてたなぁ・・と後悔しつつ警察に連絡することにしました。
人生を通じて初めての緊急通報。
まず確か警察?救急?と聞かれ、今の状況を説明しました。Fish Lake Trailを登り始め、1時間半ほど。怪我はしていない?寒さは大丈夫?などの質問を経て、なんと僕のケータイをGPSで探知して居場所を確認し、救助を向かわせるとのこと。いやぁ電波があってよかった・・。
救助が来るまでの間は動かないように指示を受けたため、その場で待機。ダウンジャケットを着ているものの強風のため体感温度はかなり寒かったです。シリアルバーを一杯持ってきたものの、それほど体は温まりません。晴天のお昼でこの寒さだから、もしケータイが繋がらずこのまま夜になっていたら死んでたかもしれないな・・と思いつつ更に一時間待つ。
するとなんと別の登山客を見つけました。やっぱりここは登山ルートだったか! その人に状況を説明。遭難したと思って警察に連絡したこと、救助に来てくれること。その人もすぐ帰るとのことで、着いて行けば山を降りれます。
そしてするべきかどうか迷いましたが、警察に再度連絡。「先ほど連絡したものですが、別の登山客を見つけたため、問題なく下山できそうです・・。もしまだ救助が近くに来ていないならキャンセルすることは出来ますでしょうか・・。」
すると答えは「あ、もうヘリコプターが着くよ。」
え!と思い周りを見渡すとヘリコプターがこっちに向かってます。アレだ! そして着陸。いやぁ申し訳ない・・。中から警察官と操縦士の方が出てきて、大丈夫かい?連絡したのは君かい?ヘリコプターに乗るのは始めてかい?など色々な質問。はい、初めてですとも・・。
そしてヘリコプターで下山。めっちゃ景色きれいでしたけど写真撮るわけにいかず縮こまってました。君の車はどれ?できれば近くに着陸するよ!など至れり尽くせり。そしてふもとに着陸。
本日はありがとうございましたとお礼を言い、そして気になる質問。救助費用は?ペーパーワークの必要は?
答えは「レスキューだから必要ないよ!心配しないで!」
ありがてぇ・・・。正直自己責任だし何千ドルぐらい言われてもおかしくないなと覚悟してたのに、無料だとは・・!
そして無事帰宅。Wild Life Preserveも行く予定だったけど気力がなくなったのでまた今度。
せっかく生きて帰ったんだしちょっと贅沢しようとのことで、Giorgio Cuccinaというイタリア料理店に行く。料理は美味しいし、雰囲気もファンシーで超おすすめの場所です。
登山の際にはお気を付け下さい。